御注文車両 | フィオラーノ aomatsu

今年に入りお客様からの御紹介で店を訪れてくれたお客様がお二方いらっしゃいました。大手販売店のようにネットで大々的に広告を打つわけでもなく、幹線道路沿いに立派なショールームがあるわけではない小さな車屋ですので非常に助かります。

ただ、変なクルマを納めてしまっては紹介してくれたお客様の顔を潰してしまいかねない。さらにそれが原因で疎遠になってしまうこともないとは言えません。限られた予算で良い個体を・・・と思い慎重に見ていると期限が迫ってくる。初めてのお取引ということもあり、御客様の好みを100％把握しているわけではないので、御要望を深く聞き、ご期待通りの車を納めたいですね。　

こちらは220系・クラウンハイブリッド。今年に入り御注文をいただいておりました。

当社初の220系。オーナーは駐在さんでございます。　元210系オーナーの駐在さんはこちらのクラウンが登場したときにスタイリングに難色を示しておりました。210系が凄い人気でしたからね。

14代目クラウンのユーザー層は50〜60代がメインであったが、30〜40代の輸入車を好む比較的若い層にもクラウンを訴求するため、シャシーをニュルブルクリンクで鍛え上げて「走る・曲がる・止まる」といった車両性能を大きく進化させて、スタイリングとともにスポーティなセダンとしての生まれ変わりが図られた。

ですが、時を経るごとにこれもいいな・・・と感じるようになり、今回に至ります。

ちなみに駐在さんクラスになってくるとオーダーの内容がワイルドです。

「白で予算〇〇〇万円でお願いしまーす！」

ただ、それで出来るだけいい個体を買ってこいや！という凄みもプラスされるわけなので、気を抜くことは許されません。グレードも走行距離も修復歴の有無も全てお任せの為にどんなグレードがどのくらいで買えるのか？から調べなくてはなりません。　

ちなみに今回最有力候補に挙がったのはベースグレードから一つ上の「S」　基本的な安全装備のトヨタセーフティセンスも標準装備されているため、ベースグレードでも困ることはないでしょう。ただ、それだと少し寂しさも覚える。

クラウンハイブリッドのグレードはざっくりこんな感じです。（右にいくほど高グレード）

「S」「S Cパケ」「RS」「G」「RSアドバンス」「Gエグゼクティブ」

ドライブ兼通勤車用ということもあり、3500ccはいらない。ハイブリッドの2500ccで人気でいうと「RS」。昔でいうところのアスリートです。「S」との差は50万円くらいになり、予算的に「RS」は却下。

で、悩みに悩んで考え抜いた結果、こちらになりました。

オプションのレザーシートパッケージとセーフティパッケージplusが装備された

「G」でございます。より安全装備が強化され、豪華な装備が付いたグレードをチョイスしました。オプションでシートベンチレーションも付いております。中古になると「RS」より新車価格の高い「G」のほうが少しだけ買いやすくなります。

吸い込み方式によって、短時間で涼しく。背もたれ面と座面に、シート表皮の熱気を吸い込むことで冷涼感をもたらすベンチレーション機能を設定。シート自体がエアコンの冷風を吸い込むため、より短時間で冷涼感を得られます。

そして、走行距離は32000㎞と距離も少なめ。

ただ、この装備と走行距離でいうとさすがに高い。いただいていた予算より大幅に高くなってしまうため、今回は修復歴ありを選ばせていただきました。　今までの経験上、駐在さんはかっ飛ばすわけではないので修復歴の有無については気にされません。軽度でしっかりと直っていれば大丈夫。ただ、長く乗りたいため走行距離は若い方が喜ばれます。　

車を仕入れたことを電話でご報告して、次の日に娘さんを連れて来てくれました。