ミドルエイジに人気です。クアトロポルテ

只今、在庫しております5代目のクアトロポルテ。(前期型)

 

ベースグレードは排気量が4244ccと、ベースがフェラーリF430と一緒です。ただ、向こうはレブが8700rpm(490馬力)に対し、こちらは7500rpm(400馬力)。 デチューンされたエンジンとはいえ加速と排気音は申し分なし。 申し分なし、と偉そうなことを言っておいて、実際は5000回転ほどで「ヒー!」と鳥肌と冷や汗をかいて右足の踏力が弱まります。

 

このクラスでは非常に珍しいフロントミッドシップ。さらにトランスアクスルを採用しているおかげで、Sクラスなどの同サイズのライバルたちと比べて、一回り小さな車体を操縦している感覚を伴うと評されております。 

ちなみに奥に見えますテーマ8.32(FF)の発売当初はタイヤが空転して危険を招くことも危惧されたが、一旦動き出すと前輪に荷重の64 %が掛かり、またこのモデルのためグッドイヤーが新たにイーグル205/55VR15を開発し、走行性の問題を解決した経緯があります。 タイヤメーカーが協力してくれなかったらどうなっていたんだよ・・・というぶっ飛んだ話がたまらないっス。  

 

クアトロポルテはトンネルでシフトダウンすると脳内麻薬がドバドバになり、テーマはV8でFFという時点でぶっ飛んでおります。ツーリング動画で篠田さんの愛車・クリオV6に対し、アホみたいな車!と表現させていただきましたが、私はそのような車が大好きです。尖がっている車を乗りこなすのが楽しい。ドッカンターボやノンシンクロ車も最高です。 対極にあるのはポルシェやベンツなどのドイツ車ですね。 貴方はどちら派でしょうか?

 

お客様からクアトロポルテとテーマのボンネットを開けておけばかっこよさそうですね! とご要望をいただきましたが、ずっと開けておくとテーマのボンネットが歪みそう(超重い)なので断念しました・・・。

 

外装、内装、機関、どれも非常に良くて仕入れてしまいました。 機関においてはこれからの納車整備で何か出てくるかもしれませんが、クラッチも3千キロ手前で交換しているため大きなことにはならないだろうと思っております。 ちなみにこちらのトランスミッションの名は「デュオセレクト」。 よくクラッチ交換の頻度を聞かれますが、私たちも初めて取り扱うため正確な時期がわかりません。ネットで検索すると早い方で2万㎞台、そこそこの方で4万㎞台や6万㎞台など色々と出てきますね。街中だけの走行ですと結構早い交換になるのだと思います。

 

  

クラッチの交換費用は10年前なら40万円前後。今は部品も高騰しているのでおそらくその1.5倍くらいなのではないかと想像してます。セミATはそのようなことから敬遠されがちですが、私の心はこの内外装に全てを持っていかれました。この組み合わせが少しでも違っていたら仕入れておりませんでした。

あくまで私個人の感覚ですが、この色合い、この革の質感がマセラティのイメージ。次のモデルになるとメルセデスベンツに対抗する質感になったような。どのメーカーも2010年代に入ってくると良くも悪くもドイツ車の方向へ行っている気がします。

 

さらに言うなら前代のビトゥルボ系の内装が好きなのですが、あちらはもう状態の良い個体を見る事がない・・・定期的に下見はしているんですけどね。ホワイト系だと経年劣化が目立ち過ぎてちょっと厳しですし、黒内装は個人的になんとなくパスしちゃうんですよね。 新車時の状態を一度は見てみたかったなぁ。

 

この内装色だと普段触ることの多いドアハンドル付近にとれない黒ずみが出ちゃうんですけど、それも最小限で非常に素晴らしい。

 

そういえばクアトロポルテはドアノブとバッテリーのあるトランクフードは全て電気式です。なので、うっかりバッテリーを切らすとどこも開かなくなります。TVRタスカンのような鬼畜仕様なのです。あちらはその都度、ホイールを外してホイールアーチからアクセスします。

 

それではクアトロポルテはどうするかというと、黒いレバーを引くとワイヤーで開く仏のような仕様となっております。これにはバッテリーをよく上げてしまう当社もニッコリ。 それにしてもワイヤーだけでいいんじゃないのと思ったそこの貴方!

 

クアトロポルテはそれだけにとどまらずグローブボックスを開けるところも電子式です。さすがマセラティ。新車価格1300万円オーバーなところを随所に見せてくれます。

 

ここのかわいい収納スペースはさすがにレバー。

 

しかし照明付き。全て想像の上をいきます。

 

年式的にクライスジークのマフラーでも車検はたぶん大丈夫とお聞きして一安心。 万が一の時は純正マフラーがヤフオク等に出ておりますので、それで対応したいと思います。

 

妖艶な魅力を放っているクアトロポルテに当社のお客様たちが興奮されております。

この価格帯でこれほどまでに色々な意味でヤバイ空気を放っている車もそうはないかと思います(笑) 夢に出てきたらよろしくお願いいたします!