最近の印象に残った商談・その②

自分がこの車を仕入れたい!と思って仕入れた一台に共感を持ってくれることが嬉しい。仕入れは私が直接見に行き仕入れた個体と、遠方で見に行けない個体を下見代行を使って仕入れる2パターンございます。そんなわけで、すべての仕入れに私が関われるわけではないのですが、現地に出向き仕入れた車の全てになんで仕入れたのか?の理由があります。そのため、自分が関わった車を見に来てくれたお客様に

「なんでコレを仕入れたの?」

と聞かれれば、何かしらの理由を答えることができます。ここが量販店と違うところでしょうか。仕入れ担当と販売員が違っていれば、ある個体を勧めるしかない。販売員が気分の乗らない個体でも、それは割り切って販売するしかない。私にはこのようなことがない分、楽ですね。

 

仕入れたくなる車の一番核となる部分を簡単に言うと、長所が短所を大きく上回る個体です。中古車が故にほぼ全て短所(傷、汚れ、機関等の不具合、消耗品の劣化)があります。年式が古くなれば目に付く所が多くなるし、その車の用途によってもヤレ具合が違います。その車の平均的な立ち位置を見て、それから大きく良いところがあれば仕入れたくなるし、気になる箇所が重なれば魅力がなくなる。(プラスαでカラーや内装色も反映されます)

 

 

そんな中、下見時に実に魅力的に映ったのが商談で印象に残った・その②の・・・

 

オペル・スピードスターでございます。 今まで何度か仕入れたことはありますが、塗装、ヘッドライト、幌、内装の状態がもの凄く良かった今回の個体。写真では少し微妙な印象を受けましたが、現地に出向くと状態の良さと、発色の良いオレンジマイカに心を撃ち抜かれる。そして、機関も問題なく仕入れさせていただいたスピードスター。

 

見に来てくれたのは埼玉県からお越しの関口さん。物凄く綺麗なメルセデスベンツCL550オーナー様のお話をお伺いすると

「車がたくさんあるから(6~7台)台数を減らしたいと思ってるんだよね!」

とおっしゃっておりました。CLが下取りなのか?それとも違う車を出すのだろうか? と考えを巡らしながら商談が進む。本気で見に来ていただいたので、是非試乗してください!と申し出ると、隣で大丈夫だよ、と助手席でスピードスターの感覚を確かめる。 500mほど走った時に

「ああ、もう大丈夫だよ!戻ってもらって大丈夫です」

とすぐに試乗を終えました。

 

お店に戻り、スピードスターの前で

「こんなに良いと思わなかったよ。もっと微妙な個体だと思っていたから、これを見てダメだったらスピードスターは諦めて違う車を探そうとも思っていたんだよね・・・」

「あぁ、いいなぁ。オレンジも凄くいいし・・・欲しいなぁ・・・。じゃ、買いますか!」

 

 

と見積書を提示する前にまさかの即決!たくさんお車もあるし、考えるために一旦お持ち帰りするのかと思いきや、まさかの即決! さらに下取りのお話をさせていただくと

「増車にするよ! 駐車場どうしようかな・・・」

とまさかの増車にさらにビックリしました(笑) ご契約をしてただき、その後の談笑中に当社のホームページや動画も見てくださっていることが判明して、最初から非常に優しく接していただけました。ありがとうございます! 春秋にはツーリングも行っておりますので、是非ご参加いただければ嬉しいです! 

只今、オペルにも詳しいメカニックさんにしっかりと整備していただいており、あと部品が1点届けば完成の状態でございます。その後に内外装の磨きをさせていただきますので、あと1週間ほどで準備が整う予定です。準備が整いましたらまたご連絡させていただきます!関口様、ありがとうございます!もうしばらくお待ちくださいませ!