英語とは無縁の生活を送ってきた私がアメリカ人と一緒にラーメンを食べる日が来るとは。 人生何が起こるか分かりませんね。 アナタも来週、ふらっと車屋に遊びに行ったら
「こ、これは!?」
というクルマに出会うかもしれない。 常に心の準備(士気の向上)と、家族から快く許可を得るための下準備(外壁の構築)が必要だ。 それさえ準備していればどんな猛者が来ても勝負になる。
怠っていると決戦を前にしながら逃げ出すことばかりを考え、想いを伝えきれないし、たとえ戦場に立ったとしても、戦意の喪失した兵とボロボロの城壁では勝負にならない。
「絶対ダメ!!!!」
という破壊兵器により軽々と城門を突破され、すぐに制圧されるだろう。
ミニバンや軽自動車の許可であれば、その状態でも勝負になる。 なぜなら、相手(車)が猛者ではなく和平を申し出てきた使者だからだ。使者相手に争う家族もいまい。 だが、趣味車の猛者ぶりは皆が周知のとおり超手強い。 最近、入庫した
アウトビアンキA112アバルトの武力も相当のもので、三国志でいうならば張飛翼徳くらいの武力があるのではなかろうか。 それなのに多くの御客様に見に来ていただけている。 最近、時代が移りかわり、五虎大将軍はおろか、呂布や許チョ、夏候惇などの戦場を駆け巡る将軍が減り、劉禅みたいな車が増えた。
エコな車が増えるのはいいが、そのうちディーゼル規制のように
「カーブレーター車・登録禁止!」
という御触れが出てくるかもしれない。 海外流失で台数が少なくなっても、税金が高くなっても、車庫からそのまま乗り出せて行ける昔が良かった・・・という時代がいつかは来るのでしょう。 楽しめるときに楽しみましょう。
「高校生の時に憧れだった!」
「デザインに惚れた!」
コチラの「アウトビアンキA112 アバルト」を目的に、もうすぐ2桁に迫ろうかというほどの御客様が毎週末お越しになり、今日も小さなホットハッチの排気音が坂東市の夕暮れ時に響き、そして響きまくる。 半年ほど前に一番最初のマイカーでアバルト500を買ってくれた十代の御客様も先輩と一緒に御来店されまして
「これを最初のクルマにしちゃえば今後は怖いものはない」
と結構乗り気で考えている姿を見たら、エンスーがこのくらいの車で悩むことなんてない・・・そんなことも思わせてくれる。 女性でこれから新社会人になる御客様でしたからね。 これから夏に向けてマニュアル解除をするとお聞きしましたので、楽しみながら練習に励んでもらいたいものです。 慣れても楽しいが、慣れるまでも楽しい。
素敵な女性がカッコカワイイ・アウトビアンキに乗る姿もいいものだ。 が、本気で相談されたら本当に売っていいものなのか・・・悩む。。 一番思い切れないのは俺か?俺なのか?
奥にひっそりと佇む売約済みとなりましたポルシェ911。
商談をした日の前日。
「車を見に外国人が来るぞ!」
田植えに向けてそこら中でトラクターが活躍しだした茨城県は坂東市。 その坂東市の小さな車屋に外国の方がわざわざ来てくれる。 なんとも嬉しいことではございませんか・・・と、ここまではワクワクした気持ちが全面に出ておりましたが、今回は日本語がしゃべれないとの前情報が。 その直後、一気に緊張が走るフィオラーノ。
外国の方の御来店は以前にもありましたが、日本語がペラペラか、友達の通訳さんを連れての御来店でしたから、特に気にすることもなく商談してました。 さて、今回はどうしよう。アメリカの中古車屋に英語の出来ない日本人が行ったら
「話になんねーわ! おととい来やがれ!!」
と一蹴されてしまうシーンを想像できますが、茨城県にせっかく来てくれるのだ。 多少なりともコミュニケーションを取り車の良さを伝えたい。 そして、この商談を円満に進めることができれば、もう今後、誰が来てもビビることはない。 何事も経験だ。 が、私の英語力といったら
「マイネームイズタカシ!」
自己紹介で全てが終わってしまう。 挨拶は万国共通で大事だと思うのだが、小学校で一番最初の英語の授業ではないのだ。これはマズイ・・・誰かいねーが? 茨城弁で呟きながら周りも見渡すも
「英語?? ムリムリ」
的な戦意喪失の目をしている。 静まり返る店内。 が、今は平成。文明の利器を使えばいいじゃないの・・・ということで、スマホの通訳アプリを使えば、話してもらって自動で通訳。 なんと素晴らしい。 便利過ぎて今後は英語を勉強しなくていい日が来ると予想できる。
そんなわけでウキウキしながら通訳アプリを検索しようにも出てこない。スマホには便利な機能が搭載されているが、ガラケーの愛用者には海外旅行なんて行かないだろうと思われているのだろうか。機能がない。 平成も終わり令和が始まるというのに、店内には英語の出来ない男が二人とガラパゴス携帯が2台。絶望というのはこのことか。
といってもタブレットを使っている家族はおりまして、借りてきました。 これで準備は万端。 あとは本当に来るのか? 待つだけでございます。
はい。 無事に商談が終わり、帰りにラーメンを食べてきました。 それにしても今のタブレットの性能は凄く、しっかりと訳してくれましたし、なんといってもたまたまその日に納車だった板橋さんが通訳をしてくれまして本当に助かりました。
「あら? あの人しゃべれるの? ちょっと見に行こ!!」
能ある鷹は爪を隠すと言います通り、普段奥様にもひけらかすことも無く、実践でサラッと披露。出来ると思ってなかったけど出来る。実にカッコイイ。
「俺はスゲー営業マンだぜ!」
いつもデカい態度の私は実践で全く役に立つことなく終わる。実にダサイ。控えめでデキル男を目指したい。
相手はこんにちは。僕はハロー、それだけだとラーメンを待つ間がツライということで、青松妻も一緒に来てもらい、ラーメン「熊田屋」のしょうゆラーメンをいただいてきました。
「ランチ、ラーメン??」
「OK!OK! ラーメン!」
片言でも伝わる日本のラーメン。 世界の標準語と言えますね。
無事に商談が終わり、良いランチタイムを過ごせたことに感謝です。