エグザンティアとBX

エグザンティアとBX。

この並びにときめいているそこの貴方。

「GSやCXじゃ不安だし・・・C5だとデザインが新しいし・・・そうなんだよ、この年代なんだよ。 ああ、ときめくぜ・・・見に行ってみたい・・・」

「不安はあるが・・・話を聞いてみたら壊れないって言ってくれるかもしれないし・・・いやぁ、悩む。乗りたいけど悩む」

 

維持が大変そうだし・・・乗りたいけれど怖い。と思っているのではないでしょうか。なかなか売れない理由の一つにそれがあるのだと思います。 ただ、その不安。的中です。まあ、BXだと約30年、エグザンティアだと25年前の車ですから。それを10年経過の国産車並みの維持費で乗れる訳はありません。 

ただ、修理で年の三分の一を費やす、車検で毎度3~40万円もかかる! なんてことはないですよ。ちょくちょく劣化する部分は出て出費もしますが、デザインの魅力&ハイドロ車の楽しさで相殺どころか、おつりがくるよ! と思って仕入れてます。

  

欲しいと思っているからウォッチリストに登録するのか、ただなんとなく気になったから登録したのか・・・わかりませんが、ウォッチリストの登録数をみればウズウズしている方が多い事がわかる。その結果、このようなお問い合わせを多数いただきます。

「なぜ、売れないのですか?」

 

以前、「なぜ売れないのか?」について書いたことがあったので割愛させていただきますが、魅力的な車がすぐに売れるということはありませんからね。難しい。

 

 

さて、せっかく2台ありますし見比べてみましょう。 

  

コチラがエグザンティア。

 

BX。 どちらもキャップですね。ドイツ車だと許されない鉄チンがフランス車だと好まれる・・・といっても最近はカングーくらいになりました。 おかげで年々、道路に落ちているキャップを見る機会が減っております。 

 

どちらもベルトーネのデザインですが

「俺はこのガンディーニ時代のBXが好きなんだよ!」

とか

「BXも好きだけどマルク・デシャンの手がけたエグザンティアの方が好きだわ~」 

など、難しい話は芳賀先生にパスしたいと思っております。

 

 

ある年式を過ぎると「サンルーフがある歓び」から「サンルーフによる水漏れの心配」が勝るようになります。この分岐点はどこにあるのか!? 90年代はまだ大丈夫だと信じたい。 ちなみにコチラのエグザンティアは大丈夫です。安心して送り出せる状態でございます。  

さて、内装です。 

この写真ですぐに車種を当てられる方は元オーナーなんだと思います。 エグザンティアとBXのどちらかか? という問いだったら私もわかる。 ただ、ピンポイントでわかるというよりは80年代に出た内装じゃないだろ!という消去法でエグザンティアに「スーパーヒトシ君人形」を賭けたいと思います。

 

現車を見て前のオーナーを想像する。 まあ、想像と言っても大事にしていたのか、そうでなかったのか・・・だけですけどね。その見立てが当たり、長田さんの前メガーヌオーナーさんのような喜びは代えがたいものがあるよ。 

エグザンティアもワンオーナーですからね。多くの愛情が注がれていたことが期待される。 

 

フロアマットをめくってみましょう。一枚。

 

2枚は新聞紙。

 

3枚目。純正マット。

 

4枚目。

 

続くぜ。5枚目。

 

6枚目。SEIBU。 西武ライオンズの中村剛也、森友哉ファンとしては嬉しい演出だ。

 

西武自動車販売株式会社。 当時のユーノスでも販売されていましたね。といっても、僕は現役時代を知りません。 千葉さんが

「当時、ショールームにあったコスモとXMに憧れていたなぁ」

とその当時の想いでXMを買っていただきましたので「ユーノスでシトロエン」を覚えております。 お客様の体験談がないとなかなか覚えられないッス。オートザムでランチアとか、当時のショールームを見てみたかった・・・だって、AZ-1やスクラム、キャロルの中にデルタやテーマ、Y10が並んでるんでしょ? 今、そんな店があったらオッタマゲますよ。

 

やっとフロアカーペットがこんにちは。ここまでされると雨漏れしてるから? と疑いたくなるぜ。

 

大丈夫でした。疑ってすみません。

天井にも雨漏れした形跡や垂れもありません。 良い状態だと思います。

 

シートの痛みも少ない。

 

この状態ならドヤ顔でアップ出来ます。

 

勢いあまって色々アップ撮りしておきました。

 

唯一、惜しい所がシフトノブ。この当時は弱いのでしょう。XMもAXもシフトノブが欠けてしまった個体を良く見ます。こちらの部品は出なかったので、千葉さんから紹介していただいた汎用品のカバーを取り付けております。

 

 

さて、お次はBX。なんだか年代を感じる。 それもそのはず、1982年から登場したBX。私はこの世に誕生しておりません! そんな見慣れないデザインが新鮮に映る今日この頃。BXも10年前は

「な、、なんじゃコリャ!?」

と思っていたのですけどね。コチラのBXを見た時は

「うわぁ~、良い状態や。めっちゃカッコええやん!」

 

と思いましたからね。時と共に好みが変わる。 

 

シートの状態も良好。

 

ただ、運転席に気になる点が一つあるのでございます。このホツレの原因はわかりませんが、この点を含めても自信を持って良い状態だと思って仕入れました。 私の場合は

「全体的に悪くはないんだけど・・・今一パットしないな・・・」

という個体よりは

「こことここにダメージがあるけど、他がめちゃいいね!」

 

と言った個体に惹かれます。ここは好みが分かれるところですので、自分の好みに合う店に行くのがいいと思います。本日、駐在さんから「コペン」と「ハスラー」の相談を受けましたが、駐在さんの好みならバッチリ把握しております!ガッカリされない個体を見つける自信はある!俺にはあるぜ! と自信だけはある僕です。 

 

アップにするとエグザンティアのシート生地とは全く違うことがよくわかる。 

 

フランス車のシートといったら平川先生。いつかシートに座っていただき、そのレビューを聞かせていただきたいです。きっと80~90年代のフランス車オーナーたちがニンマリする記事を書いてくれると思います。 

 

佐々木さんなら、ここに芝生を敷いてサッカーボールをセットするのだと思います。今年で娘さんのサッカーも見納めとなると寂しいですね。 うちの親父も

「オメーの野球がなくなったから寂しいわ~!」

と当時言ってました。 

 

さて、これはなんでしょうか? 

 

デテン!! 実に細分化されたコインケース。もっとザックリでいいのでは? と思わずにはいられない。

 

シトロエンらしいステアリングですね。 これをウッドに変えたら総スカンを食らいそうです。

 

2021年現在。 145のドア内張りは剥がれているのが標準ですが、BXはそんなことありません・・・といっても僕のBXレベルもたかがしれておりますから当てになりません・・・理由は下見しようと思う気すら起こらない個体がほとんどですからね・・・。今度出てたらじっくり見てきます。

 

後席も割と広いので家族5人でも大丈夫! ただ、当社のビューティーベア+青松(推定重量・240㌔)だと苦しくなることは必須です。  

  

 

さて、お次はエンジンルームにレッツゴー!  

    

 

・・・といきたいところですが、長くなりそうなので今日はこの辺で。最後に魅力的な写真を見て

「くぅ~! やっぱりいいな!」

  

   

とときめいて、明日の開店直後に売約済みとなることを期待して寝ます。

 

「BX」は千葉県の大竹様に御成約をいただきました! 只今、整備中でございます!よろしくお願いいたします!