意識高すぎ!高杉くんのような意識の高い男子にはこの車はハードルが高い。
意識高すぎ君系男子であれば、デート時にはエアコンの温度を完璧に調整し快適な空間を演出。そして、タイヤはもちろんレグノをチョイスしサイドバイザーも外し、外部からのノイズを限りなく遮断。 定期的に行われている意識の高い整備により静粛性により優れた車内から笑みを浮かべる高杉くん。 そんな車で法定速度を完璧に守りながらクリスマスソングかけ、松本さんを迎えに行くのだろう。
エアコンなんてない、タイヤのチョイスなんてほぼ出来ない、隣の松本さんとの会話を楽しむことより運転に集中しなくてはならない、冬はそこそこ寒くて、夏は暑い。たまに輸入車を愛するドライバーからパッシングという名の挨拶を交わされ、子供には指を指され、定期的に見知らぬ人から声をかけられる。
別に誰に報告してなくとも
「〇曜日、どこどこで走っているの見たよ!」
「〇日、あそこ行ってたでしょ! 見たよ!!」
と報告をされる。 最近うるさい、個人情報うんたらが全く通用しない車なのだ。デートに最適なハズはない。
こんなことを書いていては「意識高すぎ!高杉くん」や「細かすぎだよ!細杉くん」じゃなくても欲しい人は現れないのではないか・・・と感じている駐在さんの顔が浮かぶ。
が、見てしまったらその独特の存在感が忘れられない。駐在さんも次の愛車がCLAから2CVになっているかもしれない。 いや、むしろそれで通勤して欲しい。 朝起きて制服に身を包み、2CVの鍵を取り出しコックピットに乗り込む。
左側にあるキーシリンダー にか弱いキーを差し込み、チョークを少し引いてセルを回す。 慣れや時期によりかかり辛いときもあるが、そんなものはご愛好。 エンジン始動とキーシリンダーやチョークの位置、サイドブレーキにシフトアップ、ここら辺が何も意識しないで出来るようになれば完璧ですね。
ナビシートに載せたお弁当とお得用の爽健美茶600ccが空冷602ccのアイドリングで揺れる姿を周辺視野で確認しながら家を出る。現役警察官が通勤で2CVを使っていたら、両津勘吉の部下・中川巡査のF40にも勝るとも劣らないインパクトであろう。 CLAと2CV、なんとなく名前も似ているし、次の愛車候補の筆頭ですね!駐在さん!
趣味要素が強い車は考えれば考えるだけ不必要なものだから、自分の欲しいものを購入するときに
「一度冷静にならなきゃな・・・」
と現実の生活の中でのことを想像すると、本当に要らなくなる要素しか出てこない2CV。 高杉くんや細杉くんには縁のない車なのかもしれないが、一人カラオケや卵を頭で割るワイルドな松本さんには意外に合いそうな予感もする。
やっぱり松本さんですよ。 誰にでも優しい松本さんと高杉くんの今後の展開が楽しみです。
そしてコチラの売約済み「2CV」のご活躍も心よりお祈りしております。
買ってくれたのはやっぱり松本さんでした。ありがとうございます!
昔から気になっていた車ではあったそうですが、まさか買っていただけるとは・・・。 ありがとうございます!
当日、松本さんの試乗が終わり店の前に停めていたら、2CV好きの平川がご来店されまして、店の前を通った際
「あれ?2CVが店の前に停まってるやん! 俺のためにアイツわかってんな!」
お前もやっとわかるようになってきたな、その調子で頑張れよ、青松・・・と褒められてしまいそうになりましたが、たまたまでした。 その商売に直結しそうな勘が欲しいッス。
商談成立がすさまじく早かったのは奥様のおかげです。
「決めると思ったから実印も持ってきたよ!!」
毎度、車を買うときに難攻不落の奥様へのプレゼンに悩まれている方からすると羨ましがられる、このシュチュエーション。
スマートの時もそうでしたし、いやいや本当にありがとうございます! 2CVもボクスターもスマートも是非、長く乗っていただいて楽しんでいただければと思います。
松本さん、ありがとうございました!