エンスージアスト

「エンスージアスト」

ウィキペディアで調べると、

エンスージアズム (enthusiasm) は古来、「霊感(インスピレーション)、(などに)とり憑かれること」を意味し、エンスージアストは「霊にとり憑かれた人」を意味した。

とあります。

なんとなくエンスー=超マニアなイメージがありますから、色々と知識豊富な方に

「エンスーですね!」

と伝えると、

「いやいや、私はエンスーではありませんよ(笑)」

と返されることが多くあります。ただ、今は

 

現代英語では「熱心に楽しむこと、熱心に興味をもつこと、積極的な肯定」の意味を持つ。

今では宗教的意味はなくなり、心から献身的に理想、主義主張、研究、探求することを意味する。用語自体は中立であり、尊敬も蔑視の意味もそこにはなく、それは使用する文脈や使用する人によって変わる。

 

このように熱心に楽しんでいる方の為に使われている言葉ですから、私が使うときは尊敬の念を込めて使っております。

「FCやFD、RX-8などのマツダ車に特化したエンスージアスト」

「NAロードスターに特化したエンスージアスト」

「車種分け隔てなく、さまざまな車に深い知識のあるエンスージアスト」

「なんでも自分でトライしてみようと試みるエンスージアスト」

 

色々な車種を扱うからこそ、色々な方が集まる。 そんなこともあって、たくさんのエンスー人の話を伺い、幸いにもブログのネタに困りません。

そして、そんなエンスーの方には車の相談をされることが多いのか、定期的にお客様を紹介していただいておりまして、本当に感謝でございます。決まる、決まらないは別として、友人に紹介するときに変な店は勧めることが出来ないと思いますからね。

 

 

中にはエンスーに見られたくて、スーパーカー、クラシック等の高額なクルマを購入し、イベントに参加するかたもいらっしゃると思います。 ただ、そこには「好きで熱心に探求する」と、「知識人と思われたいから探求する」では多くの開きがある。

高級車を持てばディーラーでいい顔ができるので、それをもとに趣味車の世界へ行き

「俺は知ってるぜ!」

という顔をされても、話せばすぐにわかってしまいます・・・が、やはりそこはスーパーカー! 乗ったことがない人が多くを占めているため、乗り味に関して異論を挟める人が少ない。仮に私が

「一度しか乗ったことのない308QV」と、

「     〃      F355」と、

「     〃    テスタロッサ」

のことを偉そうに話していても、私を知らない人からすると

「なんだ、アイツ。 スゲーな」

となるかもしれません。 そんな偉そうなことを言っていたら、正面からグーパンチをくれてあげてください。

 

ただ、例えばですが、フェラーリ乗るなら多少の勉強せなアカン! と思っている人もいますが、私は全くそうは思いませんし、人には人の楽しみ方があっていいと思います。 ですが、新車を乗りつけて、

「こんなボロイ車はウンタラカンタラ!!」

と上から目線で言われてしまうと、いい気持ちはしません。 もしかしたら、皆さんもたくさんの趣味人をあっていると、そんな場面に出くわしてしまうこともあるかもしれません。そんなときはプラトンの魂が宿った「ゴロウ」の言葉を捧げます。

 

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「アオォーン!」

(賢者は話すべきことがあるから口を開く。愚者は話さずにいられないから口を開く)

 

 

 

 

 

どうでもいい話を聞く、この苦行、まさに賢者になった気分となるでしょう。 そんなときは、寛大な心で笑ってその場を去りましょう。

 

 

 

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