なんだか、ミニは女性なイメージがあります。 30代女性とマツコ・デラックスが対等に話している風に想像してみました。
「アンタ、いいとこ嫁いだわね」
「私の所なんてまだまだよ。上を見たらキリがないわ」
「Mr.小池徹平が言ってたわよ。謙遜はナイフだって。 褒める言葉を言う方も勇気がいるのよ。 そこは素直にありがとうでいいじゃないのかしら?」
「そこまで頭が回らなかったわ。確かにそうね。 私はいいところに来て幸せだった。あたしたちとの付き合いに正解はないけれど、ここまでしっかり見てもらえて嬉しかったよ」
「そうよ。長い付き合いになると後半戦はマンネリが続き、最終的には他の子たちに夢中になって構ってくれなくなるケースもあるもの。相手の庭の芝は青く見えるもの。純愛って難しいわ。」
「年を重ねてくうちに色々と問題は出てくるし、愛想をつかされても仕方ないのに・・・本当に素敵な日々だったわ。 私が一緒になるとみんな笑顔になるの。そんなに喜んでくれていたら照れるわよ。おかげで扇風機は欠かせなかったわ。常に身体を冷やしまくりよ。」
「それだけアナタに魅力があるってことでしょ。 ただ、アナタの魅力に気付く人は多いけれど、交際するにはある程度の勇気がいるの。 身近なアイツで済ますのか、はたまた冒険に出るのか・・・ただ一つ言えることは、飛び込まなきゃ見えない景色はあるのよ。 それが富士山頂からの景色なのか、ドブに片足滑らせ周りからの冷たい視線なのかはわからないけど。」
「経験者はあまり悪く語らないイメージがあるんだけど、どう思う?」
「別れたい理由を探している時は何事も悪く見えるものだけど、時が経ち、積極的に悪く考えようと思う必要がなくなったからじゃないの。 新しいガム噛みたい気持ちもわかるけどね。」
「安定志向の考えも納得するけどね」
「当り前。 もし身近なアイツより、私たち側の人が増えたらジャパンは終わりよ。 豊田は公務員みたいなものなのだから、それはそこでしっかりしてもらわないと。 もし、豊田がエキゾチッ~ク、ジャパン!ってふざけたレイザービームを打ち出したら、あたしたち勝ち目無いわよ」
「それもそうね。ただ、あの販売力で尖がった趣味車だけ販売している姿も見てみたいけど・・・」
「世の中には役割があるの。 ずっと昔から。 縄文人だって、バカみたいに皆で狩りをしていた訳ではないのよ。 走ることに長けている者が獲物を追い込み、集中力に勝るものが矢を打ち、手先が器用な者は矢や土器を作り、頭の良い物が栽培をする。」
「そういった意味ではいいわね。ここは。 皆が愛用するベースは質が高いから、皆が満足しそう」
「唯一の欠点が、それと比べられること・・・くらいかね」
「話は変わるけど、今日素敵な家族との役目を終えて、また元の販売店に戻ったの。 また頑張るわね。」
「長く年月重ねていけばダメになる時期だってあるし、いい時期もある。 景気も会社も人も車も一緒よ。あまり気合を入れないことね。」
「そうね。あまり肩肘張らずに頑張るわ。 次のオーナーさんへ向けて、素敵なバトンだと私自身そう思うし、今までの素敵な生活に感謝。 今日はかみしめて寝たいと思う。」
「趣味のはずが本業にも支障をきたすほどショックを受けることもあるし、その逆もある。なんだか面白いものよ。そういえば、沢山のラブレターは持ってきたの?」
「ええ、もちろん! これが私たちの軌跡だからしっかり持ってきたわ。 次のオーナーには嫉妬されてしまうかもしれないけど、そんなの関係ない。小島よしおよ」
「・・・。 アンタ少しハイになってきてない? 今日はゆっくり寝ましょう。 おやすみなさい。」
完。
素敵なミニを下取りました。 Sさん、ありがとうございました!
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