夕暮れ時。
最近は暗くなるのが早い。だが、以前なら真っ暗だった場所もライト設置でめちゃ明るい。 お陰で展示車が映えるよ。篠田さん、ありがとうございます。
そして、ポルシェの後ろで熱い視線を注いでいるお客様の姿もはっきりと見えます。中古車店には入りづらいでしょうから、外のお客様を発見したらいち早くダッシュで出迎える。行ったのに誰も相手してくれないと悲しいですからね。 週末、店内を覗いてみると多くの人がいて入りづらい・・・そんなとき私のダッシュが役に立つ。いやぁ、ランニングしていて良かった。
ダッシュをして挨拶をしたら、おや? バルケッタオーナーの渋谷さんでした。
911、147、S5、S4、ツイン・・・その中でも特別な視線が注がれる一台。
アルファロメオ145 クワドリフォリオ セリエスペチアーレ でございます。
当社のお母さんが
「国産車かと思った!」
と心をざわつかせる一台がここに。
たしかに知らない人が見たら国産車に見えるかもしれません。 以前、シルバーの106に乗った友部さんが
「ホンダ車だと思ったわ~!」
と同職場のおばちゃんに言われたんですよ。 とお聞きした思い出が蘇る。マックスと145を後ろ向きで並べていたら多くの人がイタリア製ホットハッチだとは気づかないだろう。
おっ?こんな所に鍵があるではないか。
折角なので当社のゴールデンボリューム世代の渋谷さんに乗り込んでもらいましょう。 バルケッタと同世代ですからね。興味はあるはずです。
「へ~・・・」
「ハイハイハイ・・・」
「ふんふん・・・」
青松「ほ~、やはりくぼんでいる分、広いッスね! さあ、いきましょう!」
渋谷さん「えっ!? いいの!?」
ちなみにコチラはまだ仕入れて2~3日(当時)。クレーム期間の関係もありますし、その時までに多く試す分には損はない。信頼できるお客様にのみ、たまにこんな場面があるフィオラーノ。ただ、商品車です。遊びで乗りたいお客様には御断りしております。買っていただく御客様に申し訳ないですからね。
渋谷さんの脇なら僕の心も安心。そんなお客様が最近多いフィオラーノでございます。そういえば本日、整備工場で小林さんとお会いしまして
「ブログ、めちゃ見てまっせ!」
と言っていただいて光栄でございます。小林さん、たまにはいらっしゃいませ。グローブを愛する者同士、熱い会話で盛り上がりたいッス。
テスト走行で何を気にしながら走るのか・・・人それぞれ気にする所が違いますからね。お客様のチェックポイントをチェックする。それを元に意外な車種を薦めてみる。そんな時も面白い。
店を出て加速し始める145。
イニシャルD風に表現してみる。
カァーーーァァァ!
ォォォォォォーー!!
ギャンギャン!!
(エアバックランプ、パワーウィンドウ片方、フロントエンブレムは今後整備予定です)
ギャァァア!!
ファンファンーンンン!
kuwa–!
ゴァアァアー!
・・・。よくわかりませんのでここからは普通に。
「思っていたより速いね!」
「足回りのヤレも全く感じないし、いい感じだわ~」
バルケッタオーナー・渋谷さんにお褒めの言葉をいただく。 いやぁ、よかったよかった。これをこの程度か・・・なんて言われてしまった日にゃ、もう145は仕入れられなかったよ。
ツーリングではこのサイドミラーがこんな感じになるとです。原さん。これを見てワクワクして下さい。きっと楽しめると思います。
リアハッチはボタンで開けましょう。
「ドン!」
と勢い良く開く音を聞くと145や155を想像できる。
マークがありません! 仕入れておきます。ここら辺はさすがアルファロメオ。小物の種類の多さにルノーオーナーから羨望のまなざしが向けられる。
夕日を見ながらのドライブ。
夕暮れ時に冷たい空気を感じると寂しさがこみあげてくるのはなぜだろう。これから厳しい季節に突入し食べ物も少なくなり生活が厳しくなる・・・これが先祖代々から築き上げてきた本能なのか。
「俺は楽しみですけどね!」
スキーシーズンを待ちわびている篠田さんには通用しない話でした。すみません。
渋谷さんからも冬に向かう寂しさどころか、145を満喫している嬉しさしか感じ取れない。 どんな季節にでもワクワクさせてしまうアルファロメオ。さすが、下重さんが四十数年愛しているだけのことはあります。
もうすぐ最終コーナーに差し掛かります。下り直線からの
左コーナー。
からの上り。
快調に走ってくれたおかげでこれから
新規のお客様「ホットハッチが好きなんだけど、どれがいいと思いますか!?」
渋谷さん「145っしょ!」
となってくれるに違いない。
楽しい時間をありがとうございました!