「俺らお金持ちに見えるかな~」
たまに聞きます。車屋でしっかり相手にされたいからお金持ちに見えるように振舞うこと。お金持ちだから接客態度が変わる。買わないけど厚遇されたい。本当に検討している方だったらそこは必要ありません。自転車で行ってもちゃんと対応してくれると思います。 もしそれで対応してくれなかったら、見る目のない店で買う必要はありません。他店へ行きましょう。ただ、最近聞きますね。
「軽トラで行ってもちゃんとディーラーは対応してくれるのか?」
みたいな動画。面白半分で動画を上げてアクセスを稼ぐのもいいんですけど、相手が真剣に営業しているところに面白半分で行くのもどうかと思いますけどね。
さらに言うならその動画を編集されて、悪者に見せようと思えば出来ちゃう所が怖いッス。テレビ局の思想通りのインタビューだけ加工して流す・・・みたいな。 車人気は下火といえど、車趣味人はまだまだ多いですからアクセス稼げるのかな・・・。
法人営業もエンドユーザー相手も苦労は変わらないと思っておりますが、本気ではなく冷やかし目的で来るお客様が多い点の違いはあります。たまにそっちが羨ましいと思う時もある。たまにですよ。たまに。
テレビもYouTubeもそっくりそのまま信じる方も一定数いるわけで・・・煽り動画でも自分で迷惑運転して相手を怒らせたところから動画を撮れば煽り動画の撮れる確率が飛躍的にアップする。前後の流れがわからない話はなるべく聞き流したい今日この頃でございます。
最近、僕もYouTubeを良く見ますが、今は「ピアノ」「MISIA」「THE FIRST TAKE」「スポーツ全般」ですかね。これが無料で見られるんだからYouTubeは最高ですな。要は作り手側のモラルの問題です。
で、話は最初に戻りますが
「相手にされたいからお金持ちに見せる」
こちらの行為。私から言わせていただくと関係ありません。軽トラや自転車で来てもアストンやマセラティで来てもかわりません。すごーく話好きなお客様が
「俺さ、○○の店行ったんだけど、相手にされなかったんだよ。隣で商談していた若いやつより金持っていると思うんだけどな・・・」
と相談されたときにお答えさせていただきました。お金を持っているからではなく、本当にそれが好きで候補に入っているのか、いないのか・・・そこが重要であり、財産の有無は関係ありません。 候補といっても「いつの日か」ではなく直近の話で。
時間は有限です。その時間は本当に買っていただけるお客様に使いたい。これが本音です。誰でも均等に相手をする店っていいように思えますが、どうなんでしょうね。叩かれはしない分、経営に問題が出てくるような気がします。
僕の中では
「買ってくれた車を乗り続けているお客様」
「在庫を本気で見に来てくれたお客様」
が圧倒的に優先です。まあ、そりゃそうなります。
ネットの書き込みが怖くて買わない方にも対応している店もありますけどね。 ただ、そもそも全ての人に慕われるなんて無理な話なんですよ。うちもあるらしいです。
「あそこ行ったら偉そうにされた!」
みたいな書き込み。ただ、そんなの気にしちゃやってられんし、そんなとこ見た事も興味もございません。代表は見るみたいですけどね。 要は本気で来てくれた方と、買ってくれて乗り続けてくれているお客様を大事にすればいいんです。それ以上範囲を広げようとすれば、逆に店がおかしくなる。
虚偽ばかりしているならいざ知らず、キチンとしている店が叩かれるその理由は、ズバリ
「男の嫉妬」
でございます。自分が冴えない、努力もしない。そして成功(というか普通)している店、人を妬む。松岡修造の日めくりカレンダー買って頑張りましょうよ。自分の人生なんだもの。人と比べるなって話ですよ。
整備工場の話もすると
①「いつ行っても話をしてくれる工場」
②「基本、遊びには来ないでという工場」
慕われるのは①ですが、いつも遊びに行ける状況ということはいつでも作業が止まる可能性があるということ。遊びに行く分だけ自分は楽しいが作業は止まる。それにより困るのは頼んでいるお客様。
いやいや、俺はいつも
「僕に気にしないで、そのままやっててください!」
と言っているんで大丈夫ですよ! と思うかもしれない。ただ、その言葉。 一見、相手を気遣った言葉に聞こえるかもしれない・・・が、使ったことのある方は逆を想像して欲しい。
リュウジさんがお客様と商談中
(めっちゃコッチ見てる青松と目が合う)
青松「僕に気にしないで、そのままやってて下さい!」
川上さんが会社で作業中
(めっちゃコッチ見てる青松と目が合う)
青松「僕に気にしないで、そのままやってて下さい!」
駐在さんが事故処理の書類を作成中
(めっちゃコッチ見てる青松と目が合う)
青松「僕に気にしないで、そのままやってて下さい!」
高須賀さんが事務処理中
(めっちゃコッチ見てる青松と目が合う)
青松「僕に気にしないで、そのままやってて下さい!」
長田さんが新型車のABSについての会議中
(めっちゃコッチ見てる青松と目が合う)
青松「僕に気にしないで、そのままやってて下さい!」
貴方の横で佇む俺。何も言ってこないが見られたり、見られなかったり、そこら辺をウロウロとしたり、つまんなそうにしていたり・・・その状況がおわかりいただけるだろうか。
そう。この言葉は相手のことを気遣う言葉ではなく、自分はいいから相手も大丈夫でしょ。という、自分が中心の言葉なのだ。 本当に大丈夫な人ならいいですよ、でも大半の人が横にいるとやり辛い・・・そういう配慮なく自分は大丈夫ですと判を押す。相手の許可は得ずに。 電話がかかってきた時なんかはちょっと状況が変わりますけど。
「じゃあ、どうすればいいんだよ!」
と怒られてしまいそうですが、それは簡単です。
遊びに行くんだったら邪魔するつもりで行けということでございます。行って邪魔にならないことなんてないんだから、邪魔する覚悟で行けということ。あくまで遊びに行く時、限定ですからね。そこは勘違いしないで下さい。
向こうも
「俺、邪魔してませんから!」
というスタンスより
「俺、遊びに来ました!」
のほうが気持ちいいと思いますよ。ちなみに当社の週末は遊びに来ているお客様で溢れております。買ってくれた車を乗り続けてくれているのだ! いつでも遊びにいらっしゃいスタンスでやっております。
本日は車屋&整備工場に遊びに行く話でした。