動くと少し汗がにじみ、じっとしていると肌寒い。心地よい秋晴れの中、表展示場のなびく旗の脇で作業中の一人の職人。
十数人の従業員を抱え、十数組のスキー板を所有し、十数台の趣味車を乗り継いできた篠田社長でございました。これからスキーシーズンが始まるということで、嬉しそうなオーラがでております。みんカラでブログも書かれているので御紹介させていただきます。「みんカラ・VOLK42」
ただ、「みんなのカーライフ」略して「みんカラ」なのですが、8割がスキーネタです(笑) X3(G01)のトルクフルな走りのレビューより、スキー板の性能について詳しく書かれております。しかもブーツになるともっとうるさい。スキー道具を好きな貴方はハマること間違いなしでございます。
眠らない街・東京都と違い、すぐ眠くなる街・茨城県(外灯がほぼなし)で車を販売するのは大変だろう、とのお気遣いで表展示場に照明を設置してくれました。そのおかげもあってかここ数年はそんなに波もなく好調を維持しております。
昔付けていただいた一本が駄目になってしまい、交換をお願いしておりました。
流石、この道三十年のプロ。専用の工具と慣れた手つきによって3分もかからず取り付けが完了しました。いつもありがとうございます。
そして本題です。このようなときに
「すぐに終わったんだから料金はいらないでしょ!」
なんて方が稀にいらっしゃいます。苦労することなく早く終わったからいいだろうと。作業していただいた方のバックグラウンドを考えず、今、この時間だけで判断する方。それは間違いです。(作業した方がいらないというなら話は別ですが)
有名な話でピカソの30秒というものがあります。ただ、これは創作と言われておりますので、違う話を添付しておきます。
5万ドルのチョーク代
これらは、絵や音楽に限らず、何かを創造する人には必ずついて回る話だろう。
プロフェッショナルが楽々とこなす仕事は、そこに至るまでの勉強と経験の積み重ねの上に成り立っているのであり、目に見えているその場限りのものではない。この、「退職したエンジニア」のエピソードが象徴的だ。
ある優秀なエンジニアがいた。給料で折り合いがつかず、会社を辞めてフリーランスになった。
数年後、もといた会社から依頼がきた。数億ドルする機械が動かなくなったという。いろいろと手を尽くしたものの修復できず、彼に頼ってきたのだ。
彼は丸1日かけて機械を調べあげた後、ある部品にチョークで✕印を付け、そこを交換せよと指示した。その部品を交換すると、機械は正常に動作するようになった。
後日、彼は5万ドルを請求した。
会社は高すぎるとクレームをつけ、たかがチョークに5万ドルはおかしいと、料金明細を要求した。
彼が提示した明細は、次の通り。
チョーク代 | 1ドル |
どこに✕印するか知っていること | 49,999ドル |
料金は全額支払われたという。
作業時間は数分ですが、そこに至るまでの道のりはそうではありません。さらに腕が上がれば上がるほど作業時間は短くなります。素人に毛の生えた職人が汗水垂らして頑張った1時間の作業が、その道のプロフェッショナルならば数分で終わる事もあるでしょう。 そして、終わったあとに言うのです。
「すぐに終わったから料金安くしてよ!」
と。このご時世、作業内容の料金相場というものは調べられます。それより大幅に高いというならわかりますが、早く終わった割に高い!と不平不満を述べるのはやめましょう。相手にされなくなります。これは全ての仕事に当てはまりますね。貴方が行っている仕事、1年2年ではなく10年、20年、30年・・・研鑽を積んできたから、依頼された仕事の解決が素早く出来る。その積み重ねてきた期間を甘く見てはいけません。
ちなみに当社も創業からそれなりに時間が経過し、皆様がいらっしゃったときのドリンクの提供が早くなりました。さらに言うなら、この時期のあの方はアイスコーヒー、あちらの方は紅茶がお好み、などもしっかりと頭に入っております。賑わっていないカフェよりドリンクが出る車屋。何かがおかしい気がしますが、これからも研鑽を積んでいきたいと思います。どうぞ、よろしくお願いいたします。