996入庫

ショールーム内の在庫を移動するときの理由は3つ。

「暇なとき」

「売れたとき」

「新入庫したとき」

このくらいです。 本来ならば状態維持の為に動かさないといけんとですが、アレとコレを出して走りに出かけよう! となるのは上記の理由がないとなかなかツライ。

 

たまにエンジンをかけて、排ガスと騒音で大変なことになっておりますが、夏の名物・草刈り機と大して音量は変わりませんので、ご近所迷惑になることはありません。 騒音を心配しなくてよい坂東市猫実・・・ありがたいことです。 今日は久しぶりにショールーム内に飾りたい車を仕入れましたので、少し在庫車の場所を移動。

と同時に久しぶりにオペルを動かしました。

今まで検討していただいたお客様から

「思っていたより遅い・・・」

と言われおり、ロードスターのエンジン移植計画を思案していましたが、乗ってみるとそこまで遅いと感じませんでした。 むしろ、段々と調子を上げていくにつれ、なかなか良く走ってくれる。

いつものコースを回って帰ってきたときに、やっと本調子になりもう一周。 その時にバックミラーをチラ見すると、それまた状態維持のためGT4が後ろに付いてきているではないか。

「オペルGT1900 vs GT4」

そんな記事を書こうにも結果は目に見えているので省かせていただくが、80馬力そこそこのGT1900もキレイに回してあげれば、なかなかの速度域に達します。 もし、これ以上のパワーがあったとしたら、ブレーキが間に合わない・・・いいバランスなのです。

 

旧い車に乗り慣れている方はご存知ですが、そういえば、来ていただいた方はどちらかというと最近の車(20年前)と比較していたように思います。 ブレーキや足回り、剛性もろもろを考えるとこのくらいで十分なのかなと・・・

GT4は社長が運転、ちょうど遊びに来ていた常連さんが脇に乗って、私の後を追いかけて走っている構図だったので、後で聞いてみたら(途中で先に行ってもらいましたけど・・・)

 

Aさん「全然、遅くないじゃん! この車であれ以上必要あるのかな?」

 

と言っていただけたので、とりあえずオペルGT1900エンジン乗せ換え計画は後にまわしておきます。 買い替えも整備もカスタムも妄想ならタダでございます。 当社に遊びにきて、車の話をするのもお金はかかりません。 どしどし遊びに来てくださいませ。

 

暖気後、キュンキュン回して調子を取り戻したオペルは定位置に戻して、新たな在庫車を中心へと持ってくる。

この車種は初めて入庫しました。

ティプトロのRR。

ポルシェ911。 996の後期型です。

中古車に対する当社の考えは、

「新車価格の半分以下で楽しめる! 無理しない程度で楽しめるならいいじゃない!」

な考えなので、ユーザーさんが買いやすい価格帯が多くを占めております。 簡単に言うと距離が多めな個体ですね。 距離を重ねている分、何かあるかもしれないが、そうならないように取捨選択して腕ききのメカニックさんに診てもらい、整備していただいております。

 

が、今回はかなりの極上車を狙いに行きました。

これはほとんどの人が納得してもらえるレベルなのかと。 996後期のティプトロ、バサルトブラックメタリックの選択で極上車を狙っているお客様が見えたら、必ずや気にいってもらえることでしょう。

「あわわわわ・・・資金どうすっぺ?!」

と裏で声が聞こえてこなくもないですが、たまには新車価格が1千万オーバーの車も入庫させたくなるぜ。 と、いうことで今回は予算は超えて仕入れするも、車を見たらお咎めなし。器がデカいぜ。

これを基準で考えると次の仕入れが困難になりますが、状態の良い車両を知っていれば次への仕入れの基準がわかりやすくなるので良い勉強となりました。

996後期と同時に、997カレラも依頼を受けておりまして、これより1万㌔ほど多い走行距離の個体を下見したら、996の圧勝。 評価点は一緒で、4万㌔しか走っていないにも関わらず、クランクプーリー付近からの大きな異音、傷の状態、ブレーキの有無・・・等、さすがに個体差が激しい。

微妙な知識で308に乗ろうと本当に考える人は少ないと思いますが、996,997当時の高年式低走行なら誰でも乗れます。 どの車も同じですが、それまでの扱い方で非常に差が出る。ここら辺、読み取れないで仕入れすると車が車だけに痛い目みます。

 

もう仕入れることの困難になってきたGTVやバルケッタ、クーペフィアットなどは、何か光るものがあれば不具合承知で仕入れますが、こちらの場合はなにかブラックなものが見えたときはパスします。 ビビり過ぎて毎度フォアボールでも、イケイケ過ぎて被ホームラン率が多すぎても試合にならない。相手を見て試合展開を決める。 売れていて、評判の良い車屋はまさにID野球ならぬ、ID車屋なのだ。 それにしても語呂が悪い。

うちも野村監督に近づけるように頑張ります。

 

 

そんなわけで華やかな車が入庫しました!

 

今、常連様から商談中で待って欲しいとご一報をいただいており、グーネットには掲載しておりませんが、ショールームに並んでおりますので996が気になる方は是非、ご覧くださいませ。

 

 

 

 

 

 

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