つぶれかけのアンパン

先週末は久しぶりに社長の先輩Hさんがご来店です。

「ちわっす! 先輩!」

なんて掛け声はありませんが、社長の高校時代の一つ上の先輩にあたるH様。 地元が一緒となると近所の話で盛り上がる。 そして、同時刻に来ていたMさんも実家が近所だったと判明。 そんなこんなで

「おもちゃ屋と併設していた〇〇店の芋揚げがうまかったのよ!(当時35円)」

「あの映画館良く行ったな~!」

 

今はつくば周辺が栄えておりますが、昔はここらだと隣町の水海道(みつかいどう)が栄えていたらしいです。 今は当時の面影はありませんが、その名残からか隠れた名店も数多く存在する。 最近、よく紹介します「人生ラーメン」とタメを張るほど人気なのが「荒井パン」

なんとも形は不格好・・・なのだが非常に美味しい。店前の細い路地にはいつもたくさんの車が停車しており、名物は定番のアンパン。 客層はご年配の方が多く停め方が非常にワイルド。 とても、他の車を気にして停めている様子はなく、道をふさぐこともしばしば。

 

そして買い方も

「あんぱん20個」

「あんぱん20個を3つ!」

など大量買いしていくお客さんが多いのです。 魅力は味の他にもその安さ。 最近では1個200円、高い所だと300円以上する店が増える中、ここは110円。

 

なんて良心的や・・・と感動しつつ、コレをお土産に持っていくと、

「なんて不格好なパンなんだ・・・」

と思われてしまうのが欠点か。 今は、一つずつ小分けの袋に入れてくれるのが当たり前ですが、荒井パンはまとめて包装。 さらに、きゅうきゅうに詰めてくれますので、家で食べるころにはいい感じで潰れているわけです。

「ラバーコーンが潰れるのは物理の法則に適っているが、あんぱんが潰れているのは意図的や・・・」

と思うのは車好き。

「こんな潰れていたんじゃ、ジャムおじさんが 「アンパンマン!新しいパンだよー!」 と新しいパンを投げてくれて、新しいパンに潰れたパンが押し出されてからの、アンパンチ!や・・・」

と思うのは小さなお子さんをお持ちのママ。

 

「潰れかけのアンパン」

を想像するのは徳永英明のファン。

 

 

 

ただ、この袋をみるとなんだか安心する。 安定の人生ラーメンみたいなもので、安定のつぶれたあんぱんなのであります。あんこ好きの妻は5~6個ペロッと食べてしまいます。H様、があんぱんをM様が三色せんべいを持ってきてくれました。 いつもありがとうございます。

 

 

 

先日はサンクバカラとトゥアレグW12の商談をさせていただきまして、W12がご成約となりました。

いつかは入庫したいな・・・なんて話を良くしていたが、なかなか仕入れることの出来なかった一台。 これから先、どんどん古くなるにつれ仕入れることが困難になってくる車種を少し堪能できたことに感謝。

新オーナーさんは27歳。

趣味の多様化からか若者の車離れと言われてはいるが、新車価格が高すぎることが一つの原因。 車好きでも、

「最新の488GTB 新車価格3000万オーバー」

なんて発表されても現実的ではないがゆえ、興味を示す人が少ない。 興味があったとしても

「俺、488GTB欲しいんだよね!」

と声を上げてしまったら、

「お前、バカか!? 現実を見ろ」

で終わり。 実に悲しいクルマ社会だ。

 

 

ただ、新車価格が高騰している分、中古車も昔より超選びやすくなっているから、車好きには嬉しい環境になっているように思う。 祝日の月曜日は、昔ミニを購入してくれたMさんが職場の後輩さんと一緒に遊びに来てくれました。

こちらのミニはすべて極上・・・ではなく、それなりにヤレテいて低価格で遊ぶことの出来る一台。 オークション仕入れで29.8万円の価格で出していたことを考えると、それこそ商売ではなく趣味でやっているの?と思うこともあるのだが、その仕入れがあったからこそ、Mさんとの出会いがある。 車によって素敵な出会いがあるのは、車屋の特権でございます。

 

 

多少ヤレている個体を双方ともに納得して契約を結んでも、その事情をしらない第三者に

「なんでこんなの買っちゃったんだよ!」

と言われてしまうことが唯一の弱み。 低価格路線では完璧はない。そこらへんが難しい。個人的には予算がたっぷりとれるお店で高級車を扱うより、低価格のお店で値段に見合った個体を見つけて並べている店が凄いと思います。

車屋に行くと凄い車が並べてあると圧倒される=オーナーは凄い人なのか・・・と思うことがありますが、金があればいい車が並べられる。 外見からじゃ、なにもわからない。

 

 

 

いつも買いやすい価格帯の車を狙っているのだが、めずら~しく、予算をたくさん使ってしまった、前回の仕入れ996。

あまりにも凄すぎて、ついつい仕入れてしまったわけですが、もうこれ以上の個体にはなかなか遭遇することができないであろう。 本日も996後期を4台下見しましたが、この足元にも及ばず。

安い個体と比べて100万円以上の差が出てしまいますが、それはミニも911も同じこと。うちでも超極上車を扱うこともあるんでっせ! とPRしつつ、お客様のニーズに合わせた仕入れをしております。 もし、店は気になるけど、欲しい車がない・・・という場合は、是非ご相談下さいませ。

 

 

 

 

Mさんの後輩さんは今年の春で社会人丸2年。 職場の先輩、後輩でご来店されるお客様はたまにいらっしゃいますが、ここまで歳の離れた方は珍しい。(20歳以上は離れております)

 

共通の趣味があれば、そこには先輩後輩関係なく、自分の意見をズバズバと言えるものです。 本来、会社内でもそうであるべきと考えますが、なかなかそれは難しい。

 

同じ趣味で得た間に歳なんて関係ない・・・そんな、ステキな車仲間を連れてきていただき、ありがとうございます! そして、その24歳の好青年が気になる車は

 

「ゴルフ R32」

 

 

 

 

 

 

羊の皮を被った狼。 聞こえは良いですが、羊の皮を被り過ぎていると

「オイオイ! この車が150万円以上・・・こんな店には注文できねぇ・・・」

と噂されても仕方ないところ。

 

知っている人が見れば一発なのですが、知らない人がみるとお気の毒に・・・となりかねないゴルフ4。 他人の目が気になるならば、最近安くなってきたW212やF10がピッタリですが、スコスコと良く決まるシフトにダイナミックなV6をフルタイム四駆で駆ける喜び! を求めるならば、最新のRにも引けをとらないであろう一台。

 

同世代である、R32とGTAのホイール。いつ見てもカッコイイ。 GT4のように、昔は評価されていなかったデザインが年を経て評価が変わる・・・といった時代の流れも好きだが、これは昔から人気があり続ける。

ゴルフのホイールは特に変わったところはないのだが、この塗装やスポークの数がちょうどゴルフのデザインにマッチしているからか、これがなくなるとなんだかシマラナイ。 仕入れたときは社外のホイールを履いていたのだが、隠しホイールが店の奥からゴソゴソと。ちょうどあって良かったです。

gorufuenjinru-mu

時代の流れに逆らって、V6・3.2リッターを心ゆくまでお楽しみ下さい。 期待を裏切らない一台だと信じております。

 

 

 

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