御注文車両をなんとか仕入れることができました。 なんとか・・・なんて言うと、
「どんな珍しい車両なんだい?」
と聞かれて、
「いや~、なかなか見つからない縦サンクなんすよ~」
と答えることが出来れば、そこから笑いながらコアな話へ突き進んでいくのでしょうけど、今回は珍しい車両ではございません。
現行アルトと一つ前のアルト。
レパード・Jフェリーとたまにロードスターの在庫しか置いていない当社に、国産・軽自動車を頼んでいただけるとは嬉しいです。 ただ、軽自動車は予算がシビア。 安さだけでいえば、グーネットの安さ順で探していけば、一番安いものが見つかると思いますが、当社のことを愛してくれているからこそ、頼んでくれるお客様。
本当にありがとうございます。 これからも、どうぞ、よろしくお願いいたします。
それにしてもこの新旧アルト。似てませんね。
これだけ似ていないと
「この赤い車が、2つ前のアルトなんだよ~」
と言っても、同級生の10人に3人くらいは信じてくれそうです。
何も車の知識がなく、街で先代アルトを見て
「あれ、カワイイ!! (リアのエンブレムを見て)アルトっていうのね! ちょうど車が欲しいと思っていたことだし、スズキの販売店へ行ってみましょ!」
と思った若い女性がディーラーへ。笑顔の営業マンが出てきて
「ちょうど良かったですね! 今、現行型に変わったばっかりなんですよ!」
と紹介された現行型を見て何を思うのか・・・ショックを受けるのか、ときめくのかわかりませんが、とりあえずジウジアーロ・パンダを見たときに何かを感じてくれることは間違いないでしょう。
今回、現行アルトを頼んでくれたお客様の車を下取りさせていただきました。前に少し触れましたが、下取り車両は「シトロエン・CX」
おっと、載せる画像を間違えた。 ↑の写真でクイズを出そうとしてけど、これじゃ出している本人もよくわからない写真になってしまうのでやめました。
エグザンティアは私がいるときも何台か販売させていただきましたが、CXは初めてです。 というか、XMもありませんので、シトロエンのフラッグシップモデルは初。良い体験をさせていただきました。
初めて見るボビンメーターにびっくりしながら、ハイドロニューマチックの神髄を堪能し、DIRAVIと言われるステアリング機構に頭の中は「?」になりつつ、楽しませていただきました。
このパワーセンタリング・ステアリング・・・面白いっすね。ある雑誌の編集長がこう語っておりました。
「風が吹こうが、雨が降ろうが、路面がデコボコだろうが、運転者が無理に修正しようとしない限り、SMは乱されることなく道路のラインを辿って行く」
(SMで使われていた、DIRAVIステアリングは、シトロエンCXにもそのまま使われています)
乗り手が邪魔をしない限り、CXが保持してくれる。 1970年代にこんな機能が付いた車にフランス人は乗れたのですね。 恐るべし・・・なので、止まっているときでもステアリングを切ると、自動的に戻ってしまいます。 夏の心霊スポットでやると、本気で怪奇現象に見せられてしまうよ・・・
外装や走りについては問題なく、CXの良さを体感するには十分の個体でしたが、それよりもハードルの低い「サンク・バカラ」も在庫して結構経つことを考えると、うちで売るにはちょっと厳しいかな。
弱腰になっていたことを察知してくれたのか、知り合いの業者さんが引き取ってくれました。もし、興味がございましたら、お店を紹介いたします。
魅惑と危険が隣り合わせのシトロエン・CX。 乗ったらイメージ通りの走りをすると思います。 なかなか飛び込める世界ではございませんが、
「いつかは所有してみたいね・・・」
と思うのであれば、早く所有してしまうのがベストかと。 悩んでいたり、家族の共感を得ようと思ってもなかなか難しい一台。 これを見ているとアルファロメオがなんだか可愛く見えてきますね。 これから体験することはないだろうな・・・機関のしっかりした個体だっただけに、CXは自分の中でいい思い出になりそうです。
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