フォルクスワーゲン・ボーラが入庫しました。
そのスペルにより素人を困惑させるmeganeに続くbora。 一度、オークション内の鍵小屋で
「メガーネです!」
とカギを渡されたことがあったが「bora」も
「なんか変な名前だな。 ボラって・・・魚やん。」
と思っている係員もいるだろう。先代はヴェント、次モデルはジェッタ。地域によって使われている名前が違っていたのがややこしい。
平成16年式 走行距離77000キロ 車検は来年の5月まで
渋い。
実に渋い。
隣にいらっしゃいました営業係長は
「俺、この車はささらないわ~!」
と実に失礼なことを申しておりますが、それが普通だと思います。新車当時のことはわかりませんが、今の感覚でいうと普通のセダンですからね。 ミーハーな営業係長がささらないのは無理はない・・・というか、それが一般の感覚でしょう。
むしろ
「えっ!? ボーラやん!俺、これも気になってたんだよな!!」
という方がレアです。
今、車検証が手元にないのでネット情報ですと、
「437、173、149」とボディサイズはほぼ5ナンバー枠。 幅も169くらいなのかな、と思いましたが、少しワイドでした。 このくらいなら店の前にすっぽりと収まる。 日も当たらないし、対向車にアピールできるし、ここはなかなか良い保管場所なのです。
写真ですと3割増しに見えると思いますが、ボディの状態はそれなりです。悪いとまではいきませんが、最近の当社のボリュームゾーン平成23~26年くらいの車と比べるとさすがに劣化はしております。
ただ、蛍光灯の下等、状態がわかりやすい場所で見るとなので
「うわ~、写真とはえれぇ違うやん・・・」
とショックは受けないとは思います。 年式を考えると十分に良い状態だ!と思って仕入れました。
新しい車と比べても仕方ありませんが、私の性格上
「めっちゃ綺麗ですよ!」
というハードルは結構高めです。 今、在庫している車で一番自信をもって言えるレベルといえば黄色のボクスターですかね。 あのくらいならばなんの遠慮もいらない。
熱い視線を感じる。
「俺、この車も気になってたんだよね!」
早速いらっしゃいました。 熱い視線を感じるな・・・と思っていたら先月、秋山さんのQ3を薦めてくれた山﨑さんがそこに。 せっかくなので、乗り込んでいただきましょう。
先日もお世話になりましたし、せっかく来ていただいたのだ。山﨑さんであればなんの遠慮もいらない。 さあ、試乗に行きましょう!
「あ、あれ? ささらないって言ってませんでしたっけ?」
・・・。
・・・そんな細かいことはどうでもいいか。 せっかくこの「V6 4モーション 204馬力」の動力性能に興味を持っているのだ。 さあ、みんなで行きましょう。
篠田さんも気になるぜ! と言ってくれた6速MTをサクサク操り軽快なドライブ。 気持ちよい加速にこのまま大洗行って寿司でも食べたくなりますね。
ちなみに今回
山﨑さん「久しぶりマニュアルだな~、エンストしちゃうよ!」
その他大勢「じゃ、エンストしたらご購入と言うことでお願いします」
エンストしたらご購入。実に斬新な営業方針に笑っていた山﨑さんの手に緊張が・・・走りません。ジャガー、アルファロメオ、ローバーミニ、オペル、ベンツ、ポルシェ、フォルクスワーゲン、他たくさん・・・を乗り継いできたエンスーにはこのくらいのプレッシャーは屁でもないのでしょう。
V6セダンに興味が湧いてきたのでしょうか。 中島さんチェックも入ります。
第一コーナーを抜けると・・・
割とガタガタな道へ続きます。 そこで足回りのチェック。
「ガッチリしてますね~」
「加速もいいなぁ」
今のところ、走らせて問題になる箇所はなさそうです。
ボーラの良さを楽しんでくれていることが嬉しいぜ。
「たまにはオメーの所の在庫も褒めてやるぜ!」
よくいらっしゃるお客様でこのような高圧的な方はいません。 週末は多くのお客様がいて入りにくいのかもしれませんが、
「俺が常連だ! 誰だオメーは!?」
みたいな態度の方は僕が一番嫌いですので安心してください。 皆さん、年齢、仕事に関係なく楽しんでいるかたばかりです。 類は友を呼ぶ。その輪が増えていけばこんなに嬉しいことはないですね。
前をこのくらいに合わせると
後ろは膝がギリギリですかね。私の身長で。 広くはないが普通に座れる。華奢なレディでしたらなんの問題もいりません。快適ですよ。
田植えの季節が始まって、トラクターがバンバン公道を走っている茨城県。これが普通の風景です。
「クオオオーン!!!!」
V6・2800ccとトルクもあるので回さなくても快適に走れますが、踏み切るとなかなかの加速。
ゴルフR32のステアリングと形は似ておりますが、あそこまで太くないはないです。
この車の何が一番綺麗かと問われるとシートですかね。 運転席を含め良い状態を保っております。
ついくつろいでいたことをお許し下さい。
この時代特有のベタベタ。 センターコンソールのベタベタは気になりませんでしたが、所々に出ております。
天張りの垂れ。 これがなければ最高でしたが、この時代は仕方ありません。
後ろ側が垂れておりますので、その感じを写真に収める。
あれ? もう一枚。
自分ではアチがあきません。 係長お願いします。
「おう! これでいいか?」
「バッチリです」
トランクにゴルフクラブセットは入らないか・・・。リアシートを倒せば問題ないでしょう。
シートの状態をみるに、基本は一人で乗っていたのでしょうか。痛みが少ない。シートの状態はポイント高いよ。前オーナーさん、ありがとうございます!
しれっとレカロです。
ナビは古いのが付いていたのでこの配線は外す予定です。
飛び出す準備中。
スポンジ野郎。 真夏に風量をマックスにしてスポンとスポンジが飛び出してくるのはよくあることです。
掃除機を当ててあげるとすぐに取れます。 ただ、また出てくると思いますので、そこはおおらかな気持ちで定期的に掃除機をかけてあげましょう。
綺麗なホイールに2019年のエコピア。 前オーナーの最後まで大切にしていたことがここにも表れる。 手放す間際にタイヤは替えないッスからね。
モールのくすみ。
使われている範囲は狭いのでゴールデンウイークが明けたら地道に綺麗にしておきます。
左ミラーの格納が壊れております。 調整は効きますので、とりあえずこれはそのままにして提供する予定です。
気になる凹みはここくらいですかね。 写真だと難しい。
ほら、ここ。
この見つめている場所なんですが、全くわかりませんね。 これが車は見に行った方がいい! と思う一番の理由か。 写真ではほぼわからない。
ウインカーはR32と同じでしょうか。 ただ、ライトはあちらはガラス、こちらはプラ。さすがは最上級モデルと差別化されているぜ。 くすんだ分は磨きましょう。コツコツと。
液晶がはかない。まあ、一応映るのでこちらもこのままの出させていただきます。
チェックランプはこの上にしっかり付くので安心してください。
オーディオはKenwood。 芳賀さんもにっこりの仕様となっております。ツーリングでお会いできるのを楽しみにしております!
バックは押して入れる。 間違えて入ることはありませんので安心です。
先日、アバルトの針替さんから
「バックフォグが一つしか付きません!」
とご連絡をいただきました。アバルトはもともとバックフォグは一つ、バックランプも一つ、の仕様だったので安心していただけましたが、いつも納車時には給油口の開け方、バックの入れ方・・・の他にもバックランプの個数等も説明しようと気づかせていただきました。
結構、欧州車は一つだけが多く、スタンドや友人に
「球切れてるよ!」
と言われてしまいますからね。 今度からは必ず説明させていただきます。
前側も多少浮きがみられます。
サンルーフもしっかり動きますよ!
顔を出して戦車ごっこをしたい子供もにっこりの仕様となっております。
2800cc、V6・4モーション。
アルファロメオのように見せるエンジンルームではございませんが、動力性能は十分に楽しんでいただけるものと思っております。
キズは小さいものがチラホラといった感じでしょうか。
バンパーは前後ともに一部クラックが入っております。
塗装の状態は・・・百聞は一見に如かず。 見ていただけるのが一番ですね。お待ちしております。
そんなわけで「フォルクスワーゲン ボーラ V6 4モーション」
が入庫いたしました!
この世代好きな方は是非! ご来店をお待ちしております。