トゥアレグとデルタ

「おはようございます! お茶飲んでゆっくりしますか?クワガタ見に行きますか?」

その手に持っているのはドライバーではなく、虫かごとスキンガード。車屋では馴染みのない会話が飛び交っている週末のフィオラーノ。

 

プロペラシャフトのセンターベアリング交換の為、お預かりしていたSさんのトゥアレグ(奥)

 

Sさんが出張中に奥様から連絡があり、異音がしていると報告を受ける。 メンテナンスフリーの現代車の弊害なのか、音楽をガンガンに響かせ、車の不具合を把握できない方が多い中、的確に車内に響く振動&音を感じ、一家の大黒柱へ連絡。 これぞ神対応。

 

出張中にエンスーたちが思うこと

「俺のいないときに、エンジンかけておいてくれないかな・・・」

というエンスーになら当たり前の作業も、家族にはやりたくない作業。キーを差し込む場所もなかなかわからないし、やったとこのない作業はやりたくないものだ。

「アナタ、醤油は冷蔵庫の中に入っているわよ」

と言われて、探すもなかなか探せず警告音が鳴る。 ため息交じりに冷蔵庫の主が一発で探す・・・みたいなものでしょうか。

 

何かが起こった時ビビり過ぎるのも微妙ですが、不感症になり過ぎるのも車に毒でございます。 愛車を一緒に使う家族の感覚が肥えていると、ああ安心だ。

 

 

隣の駐在さんの綺麗好きと拮抗しているSさんのトゥアレグ。 下見を多くしておりますが、大体このモールがくすんでいる。こんなに綺麗だと頭が下がります。

先日、納車させていただいた黒のトゥアレグ・3万㌔台と比べても遜色なし。

素敵です。 本日は中学3年生になる娘さんと一緒にご来店くださいました。 年頃なのに、お父さんと一緒に遊びに行くなんて羨ましい。

青松家はすでに

「パパはくさいからアッチ行って!」

ですからね。 どこで覚えてきたのか、妻がコッソリ教えているのか・・・。 ただ、プールの後に自分の着ていたつなぎを香ると確かに悪臭漂っております。 今年の夏は猛暑といいますし、くれぐれも外で作業をしている青松には近づかないようご注意下さいませ。

 

 

 

 

 

 

こちらは御成約いただきましたデルタ・インテグラーレ。

以前、ポルシェとバルケッタをご購入してくれましたO様が即決してくださいました。 もうこれから先、扱わないであろうジアッラ。 限定車以外だったら、もしかしてまた下取りor買取りすることもあるかもしれませんが、多くの個体が海外へ流失してしまっている中、このような個体を取り扱うことが出来て幸せでございます。

 

フェンダーフェチのKさんが

「売れっちゃったんですか・・・」

と久しぶりにガッカリしたご様子だったほど魅力あるデルタ。 最近、16Vでもため息の出る価格で売られております。 もう国内に在庫がなくなってくると、販売店のさじ加減価格「ASK」がほとんどで、電話をするにも勇気がいるってもんですよ。

 

 

これから御要望に応じた作業に入っていきますが、仕上がっていけばいくほど

「売らなきゃよかった?」

となるかもしれません。 私自身、最初に乗ったターボ車はデルタ・エボ1だったような・・・。 今まで画像でしか見たことがなく、良いイメージがなかったデルタのイメージを走りと雰囲気で吹っ飛ばしてくれた思い出が蘇る。

 

もっこりしてると縦列駐車に緊張する。 ムッチリボディを一発縦列駐車。そんなオーナーに憧れる。カッコイイぜ。

 

 

隣の駐在さんから警察講習を毎週のように受けておりますので、私も少し前にこれからほぼタメにならないであろう、インテグラーレ講習をさせていただきました。 34GTRに乗っていた国産スポーツカー好きの駐在さんはインテグラーレは知りません。

インテグラーレと言うと、

「ああ、インテグラッスね!」

と今、福島県で絶賛・大活躍中のインテグラ・タイプRが出てきてしまいます。

「いやいや、インテグラーレはデルタでっせ。 ランチアでっせ!」

 

と覚えていただいたので、これからシートベルトの取り締まり時に

「3台あとのランチア・デルタ インテグラーレ エボルツィオーネⅡ ジアッラ シートベルト!!」

と超的確に伝えることが出来ると思います。 ただ、それを受け取る側が

「先輩、何言ってんすか!?」

と言われてしまったら、

「交通違反を取り扱う警察官たるもの、車種を的確に知っていることが大切なんじゃ!」

といったら、後輩たちはついてこなくなりそうなので、ほどほどに。

 

 

 

 

 

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