ニューシェイプが入ったぜ

本日10時には雨が止むも、強風が吹き荒れる茨城県坂東市。　久しぶりに見る太陽もこの強風により、ありがたみが半減です。

車屋といっても埃まみれのテーブルで商談をしたくないよ・・・ということで、

「店は綺麗にすっぺよ」

を心がけてる私の朝の仕事は掃き掃除。　ただ、今日は店前の柿の葉を掃いても掃いても終わりが見えない・・・今日ばかりは許してください。　しかし、枯れ葉やゴミはすぐに溜まるのにお金は貯まらない。不倫疑惑なら票は獲得できたのに、旦那が不倫をしたら票は集まらない。面白い世の中だ。　ただ、ハゲーと罵倒していたら票は集まらない、これは確かなんだと思います。　衆院選も終わり、お隣の駐在さんもホッと一安心です。

枝野さんがこの選挙で一番株を挙げたが、うちの柿の枝さんは落ちてばかり。　だが、この枝を毎日せっせと拾っていたら、いつの間にか立派な柿が実っていたよ。

美味しそうな柿が収穫出来ました。　毎日コツコツやっていたら、いつの間にかビックなものが身に付いた・・・スポーツでも仕事でも同じことが言えると思いますので、私は掃き掃除とトイレ掃除と店内の清掃を車のクリーニング同様、頑張りたいと思います。

新しい在庫が入庫いたしました。　ちょっと丸みがかったニューカマーのニューシェイプ。

ロータス・エスプリ。　アルファ・スパイダーより低く、危険な香りが漂ってくる2.2リッター、SEターボ。

私がここに来てからずっと

「エスプリ欲しい病」

の大病に侵されていた代表の心も落ち着くのではなかろうか。　少し走らせた感想を聞いたが

「タイヤが滑って怖かった～」

と、少し硬化してしまっていたポテンザくらいがちょうど良さそうではあるまいか？と思っていたが、それはターボさんには失礼でした。　不覚にも暗闇にいるゴキブリに一瞬ひるんでしまう、ビビりキングの青松では雨の日のエスプリは御遠慮させていただいて、資料に目を通す。

「あなたの力量はどのくらいなの？」

大量の整備書を付けてくれた前オーナーさんに感謝をしつつ、データを見てみると

アカン。英語や。　こんぷれっしょんれしおが8.0で当時のターボモデルとしてはいいんじゃないか・・・くらいで終わらせておこう。　やはり、車は乗ってみなくてはわからない。　数字で物事を熱く語るのは政治家に任せておこう。

そして、他にも色々な情報があり何かあったとき嬉しい。

エスプリが当社に来た時、頭の中にモヤモヤっと常連さんの顔を思い浮かぶことはなかったが、これで308GT4やコルベットが抜けた華になってくれそうだ。

たまに入庫する90年代、危険スパイスがピリッと効いた魅力ある世代たちであれば、下見時にタイヤの硬化くらいは気にしない。　前回、紹介させていただいた2015年式ステップワゴンの基準の目で見ては、エスプリさんには荷が重すぎる。

ただ、こちらのエスプリ佇まいが決まっているのだ。　台数はちょくちょく出てくるエスプリですが、結構ヤレた個体が多く、ワクワクしてドアを開けたいとも思えない・・・そんな車が多かったものですから、今後の展開に期待と不安が入り混じる。　そう、私のいなかったときに遊びに来てくれた長田さんの

コチラのメガーヌくらいの年式＆安心のルノースポールであれば、期待しかないのだが、コチラはエスプリだ。期待だけと言ったら嘘になる。　9回裏、１点ビハインド、ツーアウト満塁。

解説「おーっと、ここで代打を告げる長嶋監督」

アナウンス「バッター・桑田に変わりまして　代打・松井秀樹」

が、安心のルノー・スポールだとしたら

解説「おーっと、ここで代打を告げる工藤監督」

アナウンス「バッター・松坂にかわりまして　代打・岩鬼正美」

ただ、安心感はないけれど、なにかやってくれそうな期待感は半端ではない。　そう、アナタがこの相棒のステアリングを手に取り、地を這うようなコックピットに身を包み、心臓部に右足で魂を入れ、対向車の視線を感じながら森の中を駆け巡る。それを考えただけでワクワクするぜ。　この期待と不安の入り混じる高揚感は、旧い世代のスーパーカー独特なものがあるよ。

すぐに「店頭販売」と行きたいところですが、車が車ですし、車屋のモットーは、車を購入してもらい喜んでもらう。　それが大前提ですので、しっかりとした商品車仕上げをして

「も、もう、たまらないッス！　俺、買うッス！！」

と言っていただけるような状態に仕上げたいと思っております。